
Uppercat / Takashi(aes256)
まだまだ引っ張るこのシリーズ。
本日は、ちょっとやっかいなHCVの薬剤耐性について考えてみる。
素人が調べているので、間違いがあるかもしれません。必ず、治療の際は肝臓の専門医に相談してください。
毎度おなじみのおさらいで、テラプレビルによる3剤併用治療の1b高ウイルス量の場合の治療成績です。

出典: 「ウイルス肝炎治療の現状と治療薬開発の方向性」 関西労災病院病院長 林 紀夫先生の資料より
何度も紹介していますが、いままでのペグ+リバ48週が約50%の成績(1b高ウイルス量)に対して、
初回73%、前回再燃例88.1%、前回無効例34.4%
となっています。 (毎回同じだけどこれ大事)
治験ということで、条件をそろえたりデータを最後までデータを取らなければいけないので、患者さんのつぶを選択した状態なので、実際の治療成績はこれを超えることはなく、これが最大Maxであると思っていればいいと思います。
再燃組はもやは9割の治療成績に近づいているので、条件そろえば治療をということなのでしょうか。
やはり問題は前回無効例の方をどうやって治療していくかということになります。
たぶん、武蔵野赤十字の泉先生あたりが沢山の患者さんのデータからデータマイニング解析を行っていそうなのですが、C型肝炎患者における無効例の割合ってどんなもんでしょうか?いままでデータを見たことがないのでこの割がわかりません。
いまの治療は、IFNを使うのでIL28Bの影響を受けますから、この比率からすると3割がIFNが効きにくいタイプでです。
わたしの周りにいるお仲間さんはわりとと難治例の方が沢山いるのでいい加減な感覚になりますが、ざっくり5%以下ぐらいの感覚でいます(私見なので鵜呑みにしないでくださいね)。100人治療すると5人は、HCVの治療による減少が2log以下(1/100以下にならない)人という感じがします。
(↑だれかデータをもっていたら教えてください)
さてちょっと先に進む前に薬剤耐性について
薬剤耐性(やくざいたいせい、あるいは単に耐性、drug resistance)とは、生物が、自分に対して何らかの作用を持った薬剤に対して抵抗性を持ち、これらの薬剤が効かない、あるいは効きにくくなる現象のこと。薬剤抵抗性、薬物耐性とも呼ばれる。
出典:Wikipediaより
表現が悪いですが、よく農薬を使いすぎると、その農薬に耐性をもった害虫ができてて、農薬が効かなくなるっちゅうやつですね。いまの薬自体は効き目を鋭く作ってあるため、相手のウイルスの形が変ると効かなくなります。ウイルスも生き残るために必死なんですよね。(←早くくたばってくれればいいのに)
以前もこの耐性の話を書いていますね。
C型肝炎治療の”あかるい”肝炎生活: プロテアーゼ阻害剤の話をしよう、その2
これ大事
代表的なものは、ガンとか病院で問題になるブドウ球菌のやつとかが有名です。肝炎でいうとB型肝炎も薬剤耐性が問題になります。
どうやって、ウイルスが耐性をもつようになるかというとむずかしいので割愛します(。_゜☆\ 蛋白質とか遺伝子の話はおぢさん難しくてわかりませぬ
さて、本題にいくと、インターフェロンは直接的にウイルスを攻撃する訳ではないので耐性の恐れはないと云われています。問題は、プロテアーゼ阻害剤のテラビック(テラプレビル)。この薬は、C型肝炎ウイルスが増殖する際に重要な役割をもつ蛋白質の合成を阻害することでウイルス自体を直接的に攻撃するものです。
いままの対処的な治療法ではなく、直接的にウイルスを攻撃しているため非常に効果が高い治療方法になります。しかし、ウイルス側がこのプロテーゼ阻害剤への耐性をもつと、いきなりこの薬が効かなくなります。一説によると2週間で耐性がウイルスができるそうです。怖いですよね。
もっと怖いのは、いちど耐性ができると、同じ種類薬(プロテアーゼ阻害剤)が効かなくなることです。例えば

出典: 「ウイルス肝炎治療の現状と治療薬開発の方向性」 関西労災病院病院長 林 紀夫先生の資料より
海外の学会で発表された資料ですが、テラビック(テラプレビル)の治療の際に耐性ができる部分があります。この耐性ができると同じ阻害剤であるTMC435とか、MK79005(両方とも第2世代のプロテアーゼ阻害剤)が効かなくなります。
特にR115k/T/Q、A156V/Tという部分に耐性ができてしまうと、軒並み同じ薬が効かなくなるのという問題があります。
では、どのぐらいの確率で発生するのでしょうか?

出典: 「ウイルス肝炎治療の現状と治療薬開発の方向性」 関西労災病院病院長 林 紀夫先生の資料より
この資料でみるのは日本人に多いHCVウイルスのタイプが1bのほうです。危ないA156S/Tの部分に薬剤耐性がおきる確率が13%もあるんですよね。
よく、講演会でテラビックを使ってC型肝炎の治療をするなら、1度で直すつもりで治療を考えた方がいいという先生がおられますが、このような学会の発表から考えておられるのだと思います。
お仲間のすずめさんも講演会で同じような情報をしいれて居るようですね。(^^;;

一部の先生は、耐性ができても、その後に標準治療(PR48等)を行えば大丈夫だという方もいらっしゃいますが、少し疑問が残ります。以前、渋谷で行われた講演会でも単剤を用いて耐性ができた数例にいたしてペグ+リバの治療を行ったら治ったというスライドを見せていただいたことがありましたが、その資料の中で気になったのが人側の遺伝子タイプがすべてTTだったとこでした。じゃ、IFNが効かないタイプの人がいたらどうするんじゃ〜。とか考えちゃいますよね。
話がもっと進んで、一つの薬で耐性ができるのなら、複数の薬で治療しちゃえばいいじゃないってのが、今後出てくる経口2剤を用いた飲み薬だけでC型肝炎が治療できる方法です。この経口2剤でも耐性の問題は避けられません。
しかし、国府台病院の講演会で溝上先生に耐性の問題について質問したところ、1つの薬で1/100の確率で耐性ができるのであれば、もう一つ1/100の薬を併用することで1/1000の確率まで耐性起きる確率は小さくなるそうです。
でも、耐性の危険性からは逃れられないので、やるときには十分考えてからということになります。
そう考えると、今後は複数の経口剤と副作用の少ないIFN-λとの組み合わせが、今後の期待される治療などになりそうですが、まだわありませんね。(←わたしはたぶんこれを待つことになります)
まとめ
やはり、テラビック(テラプレビル)を用いた3剤併用治療を行う際には、人側の遺伝子検査、ウイルス側の遺伝子検査をやってから望んだほうがいいと思います。
地方で遺伝子検査できるところは知りませんが(お持ちの方は情報をお願いします)、東京だと私が知る限りでは4カ所、両方共の検査ができるところがあります。
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もっと在るかもしれません。基本、人側の遺伝子の検査は数カ所の外部機関に委託して検査結果を病院が管理することになるそうです。あまり数がないのかしれません。検査の金額はというと、全て保険適用外になりますので、人側の遺伝子検査で3万円ぐらいだそうです。上の4つの医療機関では研究費で検査を行っているそうなのなので、検査費用はゴニョゴニョらいしいです(これ以上は書けないので察してください(笑))。
もう限界だす。次回は、最後に私を含め、新薬の開発状況などを考え今後の治療方針を書いてこのシリーズやめにするからね、お母っさん、ででんでんでんでん
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ちょっと気になる情報から。
皮膚科学会から”Telaprevir 投与時の皮膚障害への対応に関する参考資料”が公開されました。
(まだリンク残ってるかなぁ)
社団法人日本皮膚科学会 | トップページ
これ重要
専門過ぎて、ちょっと分かりませんが。これも治療する前に読んで置いた方がいいと思います。
何事にも覚悟は必要ということで。
なにやら、熱にがんが弱いのを利用して赤外線を使っう治療法が開発されたとか。
asahi.com(朝日新聞社):赤外線でのがん治療法開発 マウス8割完治、副作用なし - サイエンス
これ期待?できるかなぁ
こういうような副作用がない、体に優しい治療法が早く確率されるといいなあ。
ひとまず。
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相変わらず麺が主食。

かけ饂飩大、かき揚げ、かしわ天 Photo by cxq02002
週末は房総に足を伸ばして、旬の鰺を食べてきました。
たたきが旨すぎて、食べ過ぎてしましました。

黄金定食@磯料理マルゴ Photo by cxq02002
旬のうちにもいっかい行きたい
水曜日。がんばろうっと